2017年02月24日

よかれと思ってやったことが

こんにちは、宮本です。
今日は屋根塗装と並行して行う「ハゼ締め直し」についてのお話しです。

塗装工事を業者に見積もりしてもらうと「うちは屋根のハゼを全て締め直します」と言われることがあるかもしれません。
ハゼとは屋根の長尺板金のレール状につかんでいる、つなぎ目の部分です。
縦葺き式長尺のつなぎ目で約1cmくらい立ち上がっているところです。

その部分を屋根を塗装する際に「締め直しますよ」ということです。
実際にハゼの締め直しは必要なのでしょうか?

私の見解としては必要ありません。それどころか、ハゼの締め直しはおすすめできません。

その見解について詳しく説明します。

まずは新築建築時にハゼを締めるために、下の画像にある1番機と2番機という道具を使用します。

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長尺板金を締める前の状態が下の図です。

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1番機で締める直前の実際の画像が下です。

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そして、1番機で締めた状態が下の図です。

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1番機で締めた実際の状態が下です。

2-2.png

次に仕上げのハゼ締めを2番機で行った状態が下の図です。

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2番機を使って仕上げのハゼ締めを行った実際の画像が下です。

3-2.png

1番機締めも2番機締めも板金職人が体重を利用して適正な締め具合で行う作業です。
この作業は何度も行う作業ではありません。締め足りないのはもちろんダメですが、締め過ぎも内側に巻き込まれた部分が破損するのでよくないです。

塗装業者が行うハゼの締め直しというのは2番機を使って全体にもう一度締め直すということなのですが、新築後10年、20年と経過し、多少は内側に巻き込まれている部分が錆びているかもしれないところをもう一度体重を利用して締め直すのは危険です。よかれと思ってやったことがかえって悪影響を与えることになります。

では、ハゼが明らかに開いている場合、または新築の際のハゼ締めが不十分な箇所を発見した場合。それでも締め直しはしない方が良いのかというと、そうではありません。その場合は「板金つかみばし」という道具を使ってピンポイントで補修します。
板金つかみばしは下の画像のような道具です。

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ハゼだけではなく屋根の軒先端部分のつかみが緩まっている場合もあります。
その場合も「板金つかみばし」を使用して補修します。
下の画像のような作業になります。

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「ハゼを全体的に締め直しますよ」と言われたら、その業者の印象がとても良くなりますね。
でも、注意が必要です。
ちなみに、板金業者の多くの方は私と同じ見解です。

私自身も、正しいと思っていることが実は間違っているのではないかといつも疑問を持ちながら確認したり勉強したりです。

おわり

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あおば塗工舎 代表取締役 宮本博史

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  住まいの塗装 あおば塗工舎
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posted by mjoy at 14:56| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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